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特産品研究レポート⑰かご市で「鰹節」売行き好調!

11月24日は「いいふし」に語呂合わせした鰹節の日。鹿児島は鰹節生産の4分の3を占める最大の生産地です。

かご市での鰹節系商品の動きは好調。コロナ禍では来店者数の減少の影響がありましたが、2022年度上半期(4~9月)は、2019年度に対して116%と大きく売り上げを伸ばしています。

かご市の販売状況から、注目したい鰹節の利用方法や、関連商品の動きを分析しました。

【トピックス】
1:かご市で鰹節系商品が好調です
2:トッピング利用が増加!?「家庭での簡便調理の強い味方」
3:鰹節系商品いろいろ

1:かご市で鰹節系商品が好調です

鰹節(花削り・本節等)と腹皮の売上が好調!

■鰹節は昨年度11月の鰹節フェア以降売行きが好調となり、今年になってさらに増、V字回復以上の動きを見せています。

その理由として、店舗では
1)昨年の鰹節フェア以降、地元客の購入が増えた
2)今年戻ってきた観光客による鹿児島土産としての購入が増えた
両方の理由で伸びたという感触を持っています。

次の「2」項目のデータも合わせると、コロナ禍で自宅調理が増え、手軽なトッピング食品としての鰹節の購入を後押ししているのではないかと推測しています。

■腹皮は、鰹節には適さないため切り落とす、油分の多い腹部分を活用した商品。

塩で焼いたり炙ったりしたアツアツの腹皮は焼酎のアテやおかずとしても食べられています。

2019年度と比較して売上が3.8倍になっているのは、商品点数が1点→4点と増え、店頭での存在感が出たことと、戻ってきた観光客の方に「ご当地つまみ」としてお買い求めいただいているためと考えています。

2:トッピング利用が増加⁉家庭での簡便調理の強い味方

上グラフの「鰹節」の中をさらに分類すると、
①花削り・糸削り
②本節(削ってない本体そのもの)
③出汁(出汁パックや粉)
の3タイプに分類できます。

このうち最大は花削りや糸削りなどトッピング利用を中心とする商品。

もちろん出汁取り利用もありますが、メインはトッピング利用と言われています。

常備でき、手軽で、出汁が出て、食味を向上させ、具材にもなるという「家庭での簡便調理の強い味方」という位置づけが、コロナ禍で強まっているのかもしれません。

3:鰹節系商品いろいろ

いわゆる鰹節商品に加え、なまり節や副産物の腹皮、そして鹿児島の郷土食・茶節まで
はばひろい鰹節商品をかご市では品揃えしています。

かごしま特産品研究所