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特産品研究レポート㉓【5/28は縄文杉が発見された日】屋久島を暮らしに「屋久杉工芸」

1966年5月28日、『縄文杉』が発見されました。

当時、上屋久町職員だった岩川貞次さんが、山中を調査の末たどり着いた古き巨木。『縄文杉』と呼ばれるその杉は、確認されている屋久杉の中で最大のものであり、樹齢は2000年以上とも7000年とも言われています。

屋久杉は標高500m以上の山間部に自生し、屋久島の豊富な水に恵まれつつも、栄養の少ない岩地という地形的特性もあり、通常の杉よりも成長がゆっくり、その分年輪が緻密で樹脂が多いという特徴があります。

その美しい木目により、屋久杉は工芸品として親しまれてきました。現在は生態系保全のため伐採は禁止され、倒木等だけを用いて作られています。

屋久島のシンボルのような存在の『縄文杉』が発見された5月28日にちなみ、暮らしに取り入れやすい屋久杉の工芸品をご紹介します。

1:屋久杉工芸小物の人気アイテム~かご市データから

箸・コースターなど食卓の小物が人気。

屋久杉の工芸品にはテーブルや飾り棚などの家具が良く知られていますが、かご市の2階にはもう少し手軽に買えて、暮らしの中で使いやすい工芸小物を取りそろえています。ジャンルも箸・カップ・置物・文具・ストラップ・数珠‥‥など多彩。

前年度のジャンル別売上を調べると(下図)、1位:箸・2位:コースター・3位:カップ・器と、いずれも食卓に関わるアイテムとなりました。

注目は「お香・線香」、屋久島の香りで癒されて。

また最近売行きが伸びており注目したいのは「お香・線香」。屋久杉の木粉を原料としてそのほのかな香りを楽しむというもの。

ホームフレグランスやアロマなど「香りグッズ」は全般的に市場が拡大していると言われています。屋久島の悠久の時が流れるイメージでリフレッシュされたり、コロナ禍では、自宅での居心地を良くしたいという気持ちの現れだったかもしれません。

屋久杉=厄が過ぎる、
縁起物としての側面も

屋久杉はその語呂合わせから「厄が過ぎる」と読まれ、縁起物としての意味を込めて、贈りものとして使われることも多い工芸品でもあります。

かご市でも「お世話になった方へ」「古希のお祝いに」と、箸などの屋久杉グッズをお買い求めになるお客様もいらっしゃいます。

2:屋久杉アイテム

▶縁起物としての屋久杉、長寿の願いを箸に込めて

贈り物にも夫婦箸、ねじり箸。屋久杉の箸には、一膳箸・夫婦箸・ねじり箸などの種類があります。

ねじり箸は持ちやすいよう、指に馴染むねじりの窪みが作られています。年をとっても優しい工夫でおいしい食事を…。

ねじり箸夫婦(2200円)
屋久杉一膳箸(1980円)
屋久杉1本箸(440円)

▶暮らしの中で使いやすい、コースター&箸置き

お土産で人気。コースターや箸置きは、小さく・軽く、鹿児島観光のお土産としても便利なアイテム。ハート型の箸置きや和柄のコースターなど、デザインでも楽しんで。

屋久杉和コースター(1100円)
屋久杉コースター(660円)
屋久杉箸置き切子柄(1980円)
屋久杉の箸置き ハート&クローバー(2200円)

▶香りアイテムは人気上昇、お香&お線香

屋久杉の香りでリラックス。屋久杉の粉末を練り込み作られたお香やお線香。豊かな香りを感じてください。

屋久杉お線香(1980円)
dokabai(2200円):屋久杉で作った桜島型のお香立てと屋久杉の粉末を練り込んだお香のセット。「かごしまの新特産品コンクール2021」工芸・生活用品部門、鹿児島県貿易協会会長賞受賞。

かごしま特産品研究所