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特産品研究レポート㉑ 3/27はさくらの日、特産品の常温おつまみ、売上3倍

3月27日はさくらの植栽・保全に取り組む公益財団法人日本さくらの会が制定した「さくらの日」。今年はお花見を晴れ晴れとした気持ちで楽しもうという人々が増えそうです。

さらにこの時期は学校の卒業・入学、会社や地域の組織での異動など、お祝いや歓送迎会などの集まりも増える時期。

春休みからゴールデンウイークにかけて行楽も本格化していきます。

こんなお花見やプチパーティ、会合飲み、行楽時に便利なのが「常温のおつまみ」。持ち歩きやすく、手軽で、すぐ食べられるとして、かご市でも好評を博しています。

そこで今回は、鹿児島の特産品のうちおつまみ商品を、特に「常温」の商品に限って分析、コロナ禍の影響と新しい商品をご紹介します。

1:常温おつまみ商品はコロナ禍前の約3倍に!

1)食スタイル変化に合致、事業者側の商品開発も進む

2022年の常温おつまみ売上は、コロナ禍前の2019年に比べ約3倍となっています。その背景にあるのがコロナ禍です。外での飲食が減り家飲みが増えたこと、自宅調理が増えて、手間をかけない食事が好まれたことなど、コロナ禍による食事スタイルの変化の影響が、如実に表れていると考えられます。そのような市場動向のなか事業者側の商品開発も進み、2019年の11点から2022年の18点まで常温おつまみジャンルの商品点数も拡大しています。

2)県内在住者も県外観光客も

店舗でお買い求めの様子を見ると、県内在住者はもちろん県外からの観光客の客の方にもお買い求めいただいています。「鹿児島らしいおつまみ特産品、すぐ食べられる鹿児島特産品」という点が、コロナ禍を契機に県外の方にも注目されるようになった可能性も指摘できます。

3)新食スタイルとして定着、販売好調継続中

常温で持ち歩きしやすく、賞味期限も長く、すぐに食べられる手軽さもあり、おつまみはもとより、おやつ代わりに、おかず代わりにという声も聞かれ、幅広い食シーンに対応するのが「常温おつまみ特産品」。コロナ禍での外出制限が縮小された後も本ジャンルの売上は伸び続けており、新しい食スタイルとして定着したとみています。

2:注目の新商品~攻めの常温おつまみ

●リッチかつおチーズ

鰹節やかつお製品を製造・販売する丸俊さんが送り出す、大ヒット商品「そのまま食べるかつおスライス」に続く、鰹節のおつまみ商品の第2弾。
枕崎製造のかつお節とチーズと魚すり身を3層に重ねたおつまみ。鰹節・チーズという旨みだらけのおつまみ。

●おつかま

こちらも大ヒット商品、ブラックペッパーとガーリックの風味が効いた「サラミ風蒲鉾 魚っち」の浜崎蒲鉾店がつくった、常温おつまみ。
「魚っち」の特長ブラックペッパーの風味そのままに、蒲鉾をドライに仕上げたじっくり噛んで味わうおつまみです。

●黒毛和牛モモ赤身ビーフジャーキー

かご市のリピート率上位を誇る「焼豚スライス」を作る焼き豚メーカー、薩摩ファームブロストさんが製造するビーフジャーキー。鹿児島が誇る黒毛和牛のモモ赤身をじっくりとジャーキーに仕立て上げた、黒毛和牛の旨みがあふれでる、贅沢かつ本格感あふれる逸品。

3:かご市からおすすめする常温おつまみ商品

かごしま特産品研究所