特産品研究レポート⑱2022年 かごしま人気特産品ランキング
◎かごしま特産品研究所では、鹿児島県内の特産品の調査研究を行い、ニュースレターとしてお届けしています。
2022年も12月に入り、残すところ数週間。
そこで、かごしま特産品市場「かご市」の2022年人気特産品ランキングを発表いたします。
上位商品は、定番商品に加え、今年ベスト10入りした商品もあり、コロナ禍から3年目となった今年の新しい動き、そしてコロナ禍での行動が継続している様子も感じさせるものとなりました。
久しぶりの帰省、また遠くに住む方への贈り物をされる方の、お土産選びのヒントにして頂けたら幸いです。
商品はすべて天文館「かご市」にて取り扱っております。
1:2022年間人気特産品ランキングベスト10
今年の見どころ
●1位まるぼうろは、2位ラ・エスプリ生ドレッシングは変わらず。
●加治木まんじゅう、両棒餅が昨年に続きラインクイン。13位にけせんだんご、15位にあくまきもランクインしており、全般的に餅・まんじゅうが順位をアップ。
●昨年「飛ぶように売れてた」赤鶏さつまハラミ炭火焼は11位から5位に!
●久々に水産加工品である練り物「魚っち」がベスト10にランクイン。さつまあげではない新タイプ商品です。
●ラーメンは昨年ベスト10に1品のところ、今年は2品のランクイン。コロナ禍入りの2020年から毎年のようにラーメンジャンルは売上伸ばしています。
2:ランキングに見る今年のトレンド
1)お土産商品の復活~観光客が戻ってきた!
箱入り菓子・ラーメンなど、主としてお土産用でお買い求めいただくことが多い「お土産ジャンル」。
コロナ禍の観光客減少の影響を大きく受けていましたが、今年はコロナ禍前の2019年を超える勢いとなっています。
コロナ禍の反動なのか、ゴールデンウイーク後の5月から観光客のご来店が増え、全国旅行支援がはじまった10月からはさらに増加している状況です。
注目したいのは箱入り菓子の動き。コロナ禍を超え大幅に伸びています。特に箱菓子は「旅行のあと知り合いや会社で配る」用途が多いことから、旅行後のお土産コミュニケーションも復活しつつある様子がうかがえます。
2)ローカル調味料が自宅調理の定番に。
スーパーで買うことが多い調味料ですが、かご市にも各種調味料がそろっています。コロナ禍で自宅調理の増加を背景として、そのアクセントとしてローカル調味料を利用する動きが2021年から見られるようになりました。
地元鹿児島の方は「出身地のもの、地元のもの」など、ご自身の好きな、こだわりの味を探しに来店され、定着している様子がうかがえます。
さらに今年は観光客の方が「ローカルならではの調味料」を「自分向けのお土産」として購入するケースが見られます。